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【DL可】出来高インジケーター6種を徹底比較

【DL可】出来高インジケーター6種を徹底比較

MT4を入れて最初にチャートに出てくるのは、移動平均線でもオシレーターでもなく出来高(Volume)です。一番目立つ場所にいるのに、出来高をちゃんと手法に組み込んでいる人はほとんどいません。「高いか低いか見たところで、で、どうするの?」で止まってしまうからです。私は出来高系のインジを6個、自分で作って何年もチャートに貼ってきました。今日はその6個を、順位ではなく役割で並べます。どの相場で、誰が、何のために使うのか。全部タダで配っているので、気になったものは入れてみてください。

この記事でわかること
  • そもそもFXの出来高は本物の出来高ではない、という大前提
  • 出来高インジ6種の違いと、向く相場・向く人
  • やりたいことから決める、自分に合う1本の選び方

大前提:FXに「本物の出来高」は存在しない

比較の前に1つだけ言わせてください。MT4に出てくる出来高は、株でいう「何枚売買されたか」のあの出来高ではありません。これを知らずに株の出来高手法をFXに持ってきて、溶かしている人が本当に多いです。

FXの出来高=ティックボリューム

為替には取引所がありません。世界中の業者がバラバラに相対取引していて、しかも量が大きすぎて、誰も正確な総出来高を集計できないのです。だからMT4を含むFXのチャートソフトは、出来高の代わりに「ティックボリューム」を表示しています。

ティックボリュームとは

ローソク足1本のあいだに価格(ティック)が何回動いたかを数えた数字。「何回動いたか」であって、「いくら売買されたか」ではありません。

ここがポイントです。100万通貨の注文が1発入っても、1000通貨の注文が1発入っても、同じ「1ティック」としてカウントされます。金額はいっさい見ていません。

株の出来高手法がFXで通用しない理由

株の出来高手法は「出来高が多い=それだけ本気の売買が入った=信頼できる動き」という前提で成り立っています。ところがティックボリュームは金額を見ていないので、この前提が崩れます。小口がパラパラ入っただけでも数字は上がる。これがFX・バイナリーで株の出来高手法がそのまま勝てない、いちばんの理由です。

ただ「使えない」のは、株とまったく同じ感覚で使った場合の話です。絶対量で見るのをやめて、「普段と比べてどうか」「どれだけ急に増えたか」で見れば、相場が活発になった瞬間はちゃんと拾えます。今回の6個は、全部この考え方で作っています。

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出来高インジケーター6種の比較表

先に全体像です。1個目に何を入れるか迷ったら、この表だけ見て決めてもらって構いません。

インジタイプ見るもの向く相場向く人難易度
価格帯別出来高価格軸(水平)注文が溜まった価格=節目レンジ・節目把握ライン/裁量派
価格帯別出来高+自動ライン(VP2)価格軸(任意期間)波・チャートパターン単位の節目どこでも(範囲指定)ダウ理論/エリオット派中〜上
出来高移動平均線時間軸(サブW)出来高が平均より高いか低いかトレンドの初動初心者
VROC(出来高変化率)時間軸(変化率)出来高の急増・急減ブレイク・指標発表時中級
MFIオシレーター買われすぎ・売られすぎ(出来高込み)レンジ逆張り初心者
MFI逆張りシグナルシグナル(矢印)MFI30/70到達の逆張り点レンジ逆張りサイン派
難易度・向く相場はデフォルト設定での私の使用感です。

大きく2つの系統に分かれます。縦の「価格軸」で節目を探すグループ(価格帯別出来高・VP2)と、横の「時間軸」で勢いを測るグループ(出来高移動平均線・VROC・MFI)です。この2つは役割が別物なので、どっちが上という話ではありません。下の解説もこの2系統で分けています。

目的別の選び方|あなたが入れるべき1本

「で、どれを入れればいいの」に答えます。最強の1個を探すのはやめてください。やりたいことで選ぶのが正解です。

目的から選ぶ
  • 価格の節目(どこで止まる・効くか)を知りたい→ 価格帯別出来高 / VP2
  • 今の出来高が多いのか少ないのか、平均比でパッと知りたい→ 出来高移動平均線
  • このブレイクは本物か、出来高が急に増えたか確かめたい→ VROC
  • 買われすぎ・売られすぎで逆張りしたい→ MFI / MFI逆張りシグナル

初心者がとりあえず1個入れるなら、出来高移動平均線です。出来高を平均線と比べるだけなので、まず「出来高の感覚」が掴めます。そこから節目が見たくなったら価格帯別出来高、ブレイクが本物か見たくなったらVROC、と足していけば十分です。私もそういう順番で増やしていきました。

【価格軸】節目を見る出来高インジ

まずは縦軸=価格で、「どの値段に注文が溜まっているか」を探す2本です。ライントレードや裁量トレードと相性がいい系統になります。

① 価格帯別出来高|注文が溜まった価格がわかる

出来高を、ローソク足の時間ごと(横軸)ではなく価格ごと(縦軸)に集計して、チャートの左側に横棒で出すインジです。横棒が長い価格帯ほど、そこで多く取引された=注文が溜まっている価格になります。出来高が多い価格は止まりやすく効きやすいライン、スカスカの価格は一気に走りやすいゾーン。トレーディングビューでは有料機能になっているほど人気のテクニカルです。

見るのはPOC・HVN・LVNの3つだけでいい

価格帯別出来高は奥が深くて、見方を全部紹介すると2時間かかります。ただ最初に押さえるのは、この3つのキーワードだけで十分です。海外のトレーダーが当たり前に使っている用語なので、覚えておいて損はありません。

価格帯別出来高の3キーワード
  • POC(ポイント・オブ・コントロール):一番出来高が多い価格。山のてっぺん。最も取引が成立した値段なので、のちの相場で節目(レジサポ)になりやすい
  • HVN(ハイボリュームノード):出来高が分厚い帯。価格がここに来ると停滞しやすい
  • LVN(ローボリュームノード):出来高がスカスカの谷。過去に誰も取引していないので、価格が素通りしやすい

面白いのが、POCの周りはほぼ必ずレンジになっていること。理由は、その価格で売りと買いが同じくらいぶつかって決着がついたからです。急騰急落しているときは、買いたい人が殺到して売り板を食べながら価格が飛ぶので、1つの価格帯に出来高は溜まりません。出来高が分厚い=売り買いが拮抗=動かない、という関係です。だからHVNを一度ブレイクして戻ってきても、また居心地がよくて停滞しやすい。

「相場 × 出来高」の4パターンで使う

実戦では、今が「トレンドかレンジか」と、その価格の「出来高が高いか低いか」を掛け合わせて4パターンで見ます。これだけで価格帯別出来高はかなり使えるようになります。

相場その価格の出来高見立てと使い方
トレンド高い押し目買い・戻り売りOK。止まりやすいので、ダメでも停滞ブレイクで切ればリスクリワードが良い
トレンド低い勢いが先細り、または急騰急落中。失速の兆候が出たらすぐ決済
レンジ高い売り買いが拮抗。RSIなどオシレーターの逆張りが効きやすい
レンジ低い誰も取引していない薄いレンジ。ちょっとした仕掛けでブレイクするので触らない
得意なこと効きやすい水平線・節目の発見
不得意なことエントリータイミングそのものの判断
有利な相場レンジ、どこが意識されているか見たい場面
「相場 × 出来高」の4パターンで使う無料ダウンロードMT4で出来高(ボリューム)を表示する無料インジケーター|価格帯別の見方も解説

② 価格帯別出来高+自動ライン(VP2)|波・パターン単位で見る

①の進化版です。垂直線を2本動かすだけで、「このN字だけ」「このレンジだけ」「このダブルトップだけ」と好きな範囲を指定して出来高を出せます。しかも出来高が多い価格に勝手に水平線を引いてくれる。波ごと・チャートパターンごとに節目を見たい裁量派、ダウ理論やエリオットを使う人にはこっちが効きます。

得意なこと波・パターン単位の節目分析、ダマシの確認
不得意なこと放っておくだけの自動判断(範囲指定の手間がいる)
有利な相場レンジ→トレンド移行、トレンド転換の見極め

ダウ理論の原則に「トレンドは出来高でも確認される必要がある」というのがあります。その確認作業を一番ラクにしたインジが、このVP2だと思っています。

② 価格帯別出来高+自動ライン(VP2)|波・パターン単位で見る(図2)無料ダウンロード【MT4】価格帯別出来高が高い箇所に自動でラインを引くインジケーター
【MT4】マルチタイムフレームで移動平均線を表示する方法【EMA】関連記事【MT4】マルチタイムフレームで移動平均線を表示する方法【EMA】

【時間軸】勢い・過熱を見る出来高インジ

次は横軸=時間で、「今どれだけ活発に動いているか」を測る4本です。サブウィンドウに表示するタイプが中心になります。

③ 出来高移動平均線|平均より高いか一目でわかる

出来高に移動平均線を重ねただけのインジです。出来高には上限がなく、時間足やボラで数値が大きく変わるので、「いくつ以上で過熱」という絶対基準がありません。だから平均と比べて高いか低いかで見るしかない。移動平均線を上抜けていれば、直近より活発に取引されている合図です。出来高インジの1個目には、これが一番つまずきません。

得意なこと出来高が今、活発か静かかの判断
不得意なこと細かいタイミングの特定(数値がバラつく)
有利な相場トレンドの初動、レンジ抜けの予兆
設定のコツ

出来高は短期間で激しく動くので、期間を短くするとバラつきに振り回されます。私は最低でも期間100以上で使っています。

③ 出来高移動平均線|平均より高いか一目でわかる無料ダウンロード【MT4】出来高(ボリューム)移動平均線インジケーター無料公開

④ VROC(出来高変化率)|そのブレイク、本物か

VROCは出来高の「変化率」を数字にしたインジです。③が「今は平均より高いか」を見るのに対して、VROCは「N本前と比べてどれだけ急に増えたか」を見ます。これが一番活きるのが、ブレイクの本物・ニセモノの判定です。水平線を抜けた瞬間にVROCが跳ね上がっていれば出来高を伴った本物、VROCが反応していなければフェイクブレイクを疑う。私はブレイク狙いのときにかなり頼りにしています。

VROCの見方(目安)
  • 0%未満が長く続く:停滞している状態
  • 250%未満:チャートが安定している状態
  • 250%以上:極端に取引が増加。指標発表直後などの異常事態や、相場の転換を示唆
得意なことブレイクの本物/フェイク判定、急変の検知
不得意なこと節目そのものの場所(価格)の特定
有利な相場ブレイクアウト狙い、指標発表前後
④ VROC(出来高変化率)|そのブレイク、本物か無料ダウンロード【VROC】出来高の変化率を表すボリューム系インジケーター無料公開

⑤ MFI(マネーフローインデックス)|出来高入りのRSI

MFIは、RSIに出来高を混ぜたオシレーターです。0〜100で動き、80以上で買われすぎ、20以下で売られすぎ。RSIが価格の上下だけで計算するのに対して、MFIはそこに出来高を掛けるので、「出来高を伴った勢いか」が反映されます。RSIやストキャスに飽きてきた中級者に、毛色の違う一本としておすすめ。配っているのは1分足から週足までのMFIをまとめて見張れるマルチタイムモニター版です。

得意なこと買われすぎ・売られすぎ+出来高の裏付け
不得意なこと強いトレンド中の逆張り(張り付いて機能しにくい)
有利な相場レンジ、節目と重なった逆張り
⑤ MFI(マネーフローインデックス)|出来高入りのRSI無料ダウンロードMFIとは?見方とマルチタイム監視できる無料MT4インジケーター

⑥ MFI逆張りシグナル|MFIを矢印にしたツール

⑤のMFIを矢印サインにしたツールです。MFIが30と70に届いたところで逆張りの矢印を出します。リペイントなし、アラート・メール・プッシュ通知つき。「MFIをずっと見ていられない」「サインで教えてほしい」人向け。ただし矢印に従うだけだと、強いトレンドではきれいに狩られます。レンジや節目に重なった場面だけに絞ってください。

得意なこと逆張りポイントの通知(見張る手間がいらない)
不得意なことトレンド相場(サイン任せは危険)
有利な相場レンジでの逆張り、節目と重なった場面
⑥ MFI逆張りシグナル|MFIを矢印にしたツール無料ダウンロードMFI逆張りシグナル無料MT4インジケーター|マネーフローインデックス

出来高インジは「単体」で使うものではない

最後にこれだけは言わせてください。出来高インジは、それ単体でエントリーを決めるものではありません。「出来高が多いから買う」では勝てません。出来高はあくまで、ラインやローソク足で見つけた根拠を裏付けたり、否定したりするための材料です。

だから今回の6個も、順位をつけて1個だけ選ぶより、役割で組み合わせるのが本来の使い方になります。

組み合わせの例
  • 価格帯別出来高で節目を出す → VROCでブレイクが本物か確認
  • レンジをVP2で囲って上値下値の強度を見る → MFIで逆張りの過熱を測る

「場所(価格軸)」と「勢い(時間軸)」を両方そろえると、出来高が一気に実戦的になります。さっき2系統に分けたのは、このためです。

MT5での出来高はどうなる?

MT5に乗り換えても、FX(店頭取引)の出来高は基本ティックボリュームのままです。よく誤解されますが、MT5にしたから「本物の出来高」が見えるわけではありません。MT5には実出来高(Real Volume)という項目もありますが、これは取引所のデータが取れる先物などで意味を持つもので、店頭FXでは多くの業者がティックボリュームと同じ扱いになります。

つまりMT5でも、今回の「平均比・変化率で見る」という考え方はそのまま使えます。出来高系インジのMT5対応版も順次配っていく予定なので、MT5派の方はもう少し待っていてください。

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よくある質問(FAQ)

Q

FXの出来高は意味がないの?

A

株のような「実際の取引量」としては使えませんが、無意味ではありません。MT4の出来高はティックボリューム(価格の更新回数)で、絶対量ではなく「平均と比べて高いか」「急に増えたか」で見れば、相場が活発になった瞬間はちゃんと読めます。

Q

出来高インジ、初心者はどれから入ればいい?

A

出来高移動平均線です。出来高を平均線と比べるだけなので、「今は活発か静かか」が一目でわかり、いちばんつまずきません。慣れたら価格帯別出来高やVROCを足してください。

Q

価格帯別出来高とMFIはどう違う?

A

見ている軸が違います。価格帯別出来高は「縦=価格」で、どの価格に注文が溜まっているか(節目)を探すもの。MFIは「横=時間」で、買われすぎ売られすぎを測るオシレーターです。場所を知りたいなら価格帯別、過熱を知りたいならMFIです。

Q

出来高だけでトレードしていい?

A

ダメです。出来高は「節目の強さ」や「ブレイクの本物度」を裏付ける補助です。エントリーの主役はラインやローソク足で、出来高はそれを確認する一材料として使ってください。

出来高は、FX・バイナリーでは無視されがちな指標です。でも、トレンドの強さの見極めや、ブレイクが騙しかどうかの判断では、私はかなり頼りにしています。今回の6個は全部私が自作したオリジナルで、無料です。気になったものから入れて、自分の手法の裏付けに使ってみてください。「ここをこうしてほしい」という要望があれば、お気軽にLINEしてください。

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